緑区から次代の理想となる街づくり
完成を迎えた
「鳴子団地 団地再生事業」
これからの街づくりに不可欠なのは
「暮らし」×「時間」という視点
団地造成時施行区域
日本の高度成長期、UR都市機構の母体である日本住宅公団による多くの街づくりがスタート。それは、住宅・宅地の大量供給という、時代の課題に故たるものでした。
やがて住み手のニーズに応えるために、生活利便性の充実を担う商業施設等を備えたニュータウンが都市部の郊外に次々と誕生。こうした街づくりの多くは、それぞれの時代のニーズに十分に応え、住み手の要求を十分に満たすものでした。
しかし、時代のニーズは移り変わるもの。月日とともに住み手のニーズや地域コミュニティの変化など、新たな社会課題が現れてきました。
Y地型の平面形状を有する
スターハウスが並んだ
1960年代の鳴子団地。
スターハウスの階段室
これからの街づくりに望まれるのは「暮らし×時間」という長いサイクルまで見据えた視点で、地域の魅力を高めるとともに、人々のふれあいを大切にした持続可能で活力ある地域・まちづくりを目指しました。
若い世代を多く集め
子世代を留める街づくりへ
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街づくりのひとつの理想は、自然のサイクルのように、常に多世代が調和し循環することです。
そのためには、どの時代においても若い世代を多く集める魅力を持ちつづけ、住み手の子世代がその街に留まりたいと思えるような魅力付けが必要です。
建替え後の団地と
成長した「ケヤキ」
在宅サービスセンター開業
(2019年4月)
2024年1月、「鳴子団地 団地再生事業」は、A街区にあたる全6棟・333邸の分譲マンション(名鉄都市開発・JR西日本プロパティーズの共同事業、「エムズシティ鳴子プレディア」)により完成し、この新街区により、鳴子地区全体が、若い世代を多く集め、彼らをいつまでも街にとどめる、そんな可能性を持つ街へと生まれ変わりました。
「住」「商」「学」「医」「緑」に加え
「鳴子北」駅まですべて徒歩10分圏内
鳴子団地は、1960年、名古屋市緑区の豊かな自然の残る67.4haの土地の区画整理事業に着手したことに始まりました。
40年超を経た2006年より、緑の景観を守りながら鳴子団地の建て替え事業がスタート。
戻り入居者および充実した子育て・生活環境を志向する若い世代を見据え、彼らを惹きつけ、街に留まらせる魅力付けを、長い時間をかけて具現化することを目指しました。
マックスバリュ 鳴子店
市立 鳴子小学校
市立 鳴子台中学校
鳴子藤川公園
現在では、鳴子団地の周辺に、保育園、幼稚園、小・中学校などの教育施設、スーパーマーケットやドラッグストアなどの商業施設に加え、カフェをはじめ様々な飲食店も充実。また、医療施設、郵便局、金融機関、2つの大型公園も揃っています。
注目すべきは、2011年に開業した「名古屋」駅へ直結する地下鉄桜通線の新駅「鳴子北」駅。
「住」「商」「学」「医」「緑」に加え、都心を身近にするアクセスまですべて徒歩10分圏内に整う街へと変貌しました。
鳴子団地は生まれ変わる
さらに長いサイクルを見据えた街へ
「鳴子団地 団地再生事業」により建て替えられたUR賃貸住宅
(アーバンラフレ鳴子/全450戸)
「鳴子団地 団地再生事業」A街区の分譲マンション
(エムズシティ鳴子プレディア/全333戸)
生活利便や子育て至便を備えた住環境にありながら、都心を身近にするこの街は、ワークライフバランスの充実を求める都市志向層をも十分に惹きつけています。
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より多彩なライフスタイルの若い世代を集め、地域に暮らす子世代を留める街として動き出した鳴子地区。既存と新規の賃貸住宅と大規模な分譲マンションの誕生により、鳴子団地全体の世代やライフスタイルが多様化しながら調和し循環しはじめました。
高齢化や空家問題などにも応えるひとつの答えとして、鳴子団地はいまここにある課題に応えるだけでなく「暮らし×時間」の長いサイクルを見据えた街へと生まれ変わり始めています。